2025年10月17日
株式会社ネクスウェイ
TISインテックグループの株式会社ネクスウェイ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:坂本 倫史、以下:ネクスウェイ)は、マルチ・オムニチャネル※1APIサービス「CPaaS NOW」のSMS・音声認証機能が、株式会社エー・ソリューションズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:荒木 幸男、以下:エー・ソリューションズ)が提供する、投信窓販・直販会社向けフロントシステム「A’s MILION®」の多要素認証基盤として採用されたことを発表します。
このたびの「CPaaS NOW」導入により、「A’s MILION®」を導入している金融機関などの事業者は、利用者が口座開設や出金指示、登録情報の変更を行う際にSMS認証・音声認証といった複数チャネルでの多様な認証に対応できるようになり、事業者とエンドユーザーの双方にとって安全性と利便性を両立した取引環境の利用が可能になりました。
※1 顧客との複数の接点やチャネルを連携させ、総合的かつシームレスに顧客対応を行う仕組み
背景
昨今、証券口座のIDやパスワード情報を不正に取得し、身に覚えのない株式などの売買が行われる被害が相次いでおり、金融庁の発表によると、2025年1月~7月の不正取引の被害額は2025年8月7日時点で6,200億円を超えたことがわかっています※2。
金融庁はインターネット取引における不正アクセス被害の急増を受け、証券会社などに対する監督指針を見直し、ログイン時にIDやパスワードに加え、SMSや認証アプリによるワンタイムパスワードや生体認証など、異なる複数の方法で本人確認を行う多要素認証を必須化し、対策の強化を促す方針を明らかにしました。
このような背景から、エー・ソリューションズは、「A’s MILION®」の多要素認証基盤としてネクスウェイの「CPaaS NOW」を採用しました。これにより「A’s MILION®」導入事業者は、新規口座開設、出金指示、登録情報の変更などの場面において、SMS認証や音声認証を利用でき、インターネット取引における不正防止や法令対策を強化するだけでなく、エンドユーザーが安心してインターネット取引を行える環境を提供できるようになりました。
※2 出典:金融庁「インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引による被害が急増しています」
(https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/chuui_phishing.html)
「CPaaS NOW」の採用理由
エー・ソリューションズは、以下の理由からネクスウェイの「CPaaS NOW」を採用しました。
- 複数チャネルでの多要素認証を実現
「CPaaS NOW」は、メール・SMS・音声といった多様な認証手段を提供。エンドユーザーの登録状況などに応じて、最適な認証手段の選択ができるため、エンドユーザーの登録が固定電話のみの場合、固定電話で音声認証を行うなど、幅広く対応可能。
- 本人確認・認証プロセスのトータル支援
ネクスウェイは、メール・SMS認証を可能にする「CPaaS NOW」に加え、eKYCに対応した「オンライン本人確認サービス」※3を提供。これによりユーザー認証から本人確認までをトータルでサポート可能。
- eKYCサービスとの連携実績
エー・ソリューションズは、「CPaaS NOW」の多要素認証のみならず、「A‘s MILION®」「A’s SEEDS®」※4の自社サービスと「オンライン本人確認サービス」を連携させ、オンライン口座開設などにおいて、犯罪収益移転防止法※5や不動産特定共同事業法※6などへの準拠を含む、高いセキュリティ強化を実現。これらの連携実績を評価し、「A‘s MILION®」の多要素認証基盤として「CPaaS NOW」を採用。
※3 ネクスウェイが展開する、eKYC(顔照合、マイナンバーカードICチップ読み取りなど)に対応し、オンライン上で本人確認を行うサービス(https://ekyc.nexway.co.jp/service/ekyc)
※4 エー・ソリューションズが展開する、金融商品取引法、不動産特定共同事業法に準拠した投資型クラウドファンディングを支援するソリューション
※5 金融機関等の取引時確認、取引記録等の保存など、資金洗浄およびテロ資金供与対策の規制を定めた法律
※6 出資額を小口化した不動産について、投資家から出資を募り、売買・賃貸などの運用を行い、その収益を投資家に分配する事業について定めた法律
「CPaaS NOW」の特長
「CPaaS NOW」は、SMS、メール、郵送など複数のコミュニケーションチャネルをAPI接続で利用できるマルチ・オムニチャネルAPIサービスです。企業が自社サービスに必要な通信機能をスピーディーに導入できるため、システム開発工数を削減できるほか、運用・保守の人的リソースの最適化も可能です。主な特長・メリットは以下の通りです。
- 新規のコミュニケーションチャネルを手軽に追加可能
APIプラットフォームで提供するため、事業の拡張に合わせて新しいコミュニケーションチャネルを既存の契約の中で追加が可能。例えば、メールからスタートし、後からSMSを追加するなど。
- 国産サービスによる高い到達率を誇るSMS・メール
携帯キャリア4社直収のSMSや、海外サーバーを経由しない国内市場にも準拠したメール機能により、信頼性の高いネットワークを通して送信するため、高い到達率で確実にユーザーに届けることが可能。
- 日本国内スタッフによる安心サポート
海外CPaaSは日本語でサポートを受けられないケースも多い中、「CPaaS NOW」は専任スタッフが日本語で迅速にサポート。また24時間365日の監視体制で、サービス不具合にも迅速に対応。
- 安心のセキュリティと高いサービス品質提供
AWSのAWS Well-Architected Frameworkで定義されたセキュリティ、信頼性、運用上の優秀性に関連するAWS ベストプラクティスに沿っていることを検証・評価され、「AWS認定ソフトウェア」として認定。
- 運用を支援する充実した機能
複数のコミュニケーションチャネルを「CPaaS NOW」上で一括管理できるため、個別にセキュリティチェックなどを行う必要がなく、管理業務の工数削減が可能。また、認証コード生成・送信・認証チェックまでをワンストップで提供する「認証コード生成機能」や、送信を失敗したリクエストを別の送信チャネルで自動再送信する「Fallback機能」など、メッセージ送信の前後で発生するプロセスや課題に対応した機能を実装。
詳しくは以下URLをご参照ください。
https://smslink.nexway.co.jp/cpaas/lp
株式会社エー・ソリューションズ代表取締役 荒木 幸男氏のコメント
近年、不正アクセスによる証券口座乗っ取り、不正アクセスの拡大が深刻化してきており、金融庁や日本証券業協会等より、オンライン取引におけるセキュリティ対策が強く求められています。この状況下、金融業者様、オンライン事業者様より当社へ多要素認証導入検討のお問い合わせが殺到しております。
ネクスウェイ社とはすでにeKYCを始めとする本人確認サービスで多数の接続実績を有しており、「CPaaS NOW」を追加接続することで、当社システムのセキュリティレベル向上が実現できました。今後も制度変更への迅速な対応や最新セキュリティ技術との連携を推進してまいります。
今後の展望
ネクスウェイは、エー・ソリューションズの「A‘s MILION®」、「A’s SEEDS®」をはじめとする全サービスに多要素認証を実装するための導入および運用を支援し、セキュリティ強化と信頼性向上を継続的にサポートします。
今後もネクスウェイはエー・ソリューションズとともに、多要素認証の普及と高度なセキュリティ対策の実現を通じて、金融業界における安心・安全なサービス提供に寄与します。
エー・ソリューションズの「A‘s MILION®」について
「A‘s MILION®」は、金融機関向けのWeb口座開設機能、属性変更、商品購入・モニタリング、法定帳票の電子交付機能などの顧客向けマイページ機能、また顧客管理、商品管理、売買・分配・償還管理などの金融業務に必要なバックオフィス機能をトータルでサポートするソリューションです。
多様な業務に柔軟に対応することを可能とする設計思想に基づき、これまでに大手運用会社、投信販売会社、またロボアドバイザーおよびファンドラップ等の投資一任業務を行う金融機関に多数導入いただいております。
詳しくは以下URLをご参照ください。
https://a-sols.co.jp/products/milion1
株式会社エー・ソリューションズについて
エー・ソリューションズは、“お客様の成功こそが唯一の自社の存在意義である”との精神で、これまでにはない、今の時代だからこそ必要とされる、あらゆるソリューションをご提供しています。これまでに培った直販・ロボアドバイザー、クラウドファンディング等、新たな金融プラットフォーム構築のノウハウ、実績を踏まえて、全く新しいアイデアをご提案させていただきたいと考えます。
詳しくは以下URLをご参照ください。
https://a-sols.co.jp/
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
株式会社ネクスウェイについて
ネクスウェイは、デジタルとアナログをつなぐ通信サービスとSaaSを提供する会社です。情報の多くがクラウド上で処理される現在においても、なお私たちの生活はリアルな社会で営まれており、デジタルとアナログを結び付けることはますます重要になってきています。ネクスウェイが提供するサービスを通じて情報を日本のすみずみまで届け、あらゆる人々が自分らしく働ける世界の実現を目指します。
詳しくは、https://www.nexway.co.jpをご覧ください。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市への集中・地方の衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係からのお問い合わせ先 | 株式会社ネクスウェイ 経営企画本部 ビジネスアクセラレーション 人事企画グループ 佐野 TEL:03-6887-1615(直通) E-mail:public_relations@nexway.co.jp |
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本サービスに関するお問い合わせ先 | 株式会社ネクスウェイ コミュニケーションプラットフォーム事業部 TEL:0120-341-890 E-mail:clp@nexway.co.jp
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