2020/08/28
現在では、多くのマーケティング手法が確立されています。一般的に全盛と考えられているのはWeb広告ですが、あえてアナログな手法を利用するのも選択肢のひとつです。こちらでは、再び注目が集まっているDMと、効率的かつ広範囲にアプローチできるFAXの一斉送信サービスについてお話しします。
少し前のマーケティングに目を向けてみましょう。一般層への普及とともにメインストリームとなっていたのは、インターネットを利用したWeb広告です。インターネットユーザーの多さから、多くの人の目に触れることが期待できます。また、ユーザーの検索履歴を参照したパーソナライズにより、より正確なターゲッティングも可能です。
反面、Web広告の数は急激に増加し、飽和状態ともいえる状況が生まれています。その一方で、ユーザーの数は変わっていません。多くの企業がWebに広告を出稿した結果、検索上位に上がらなければCVが得られない時代になっています。
もちろん、検索上位に上がる恩恵は大きなものです。しかし、一度獲得した上位順位も一時的なものであるケースが大半です。このことから、Webにマーケティングの主戦場を移した結果として、上位順位を維持するためにコストをかけ続けなければならないという状況が生まれています。
競争が激化しているなか、Web広告へのコストをかけ続けることが負担となりつつあります。対して、改めて注目を集めているのが顧客と直接コミュニケーションをとるダイレクトマーケティングです。紙媒体で情報を届けるDMにも再度注目が集まっています。
Web広告が飽和している状況から再度注目されているDMですが、以前からあった問題は残っています。それは、「展開範囲の拡大が難しい」という点です。
封入・送付作業は郵送DMにおいて避けられないコストとして発生します。また、最終的に見込み顧客へと届ける過程には配達員が介在するため、どうしても人の力が必要です。封入作業や送付作業を代行してくれる事業者もありますが、郵送である以上、配達員の介在だけは避けられません。
一方で、まとまった結果を期待するためには、ある程度の送付件数が求められますが、上述した問題から、小規模の展開にとどまっている例は少なくありません。
形式としてはDMでありながら、低コストで大規模な範囲に広告を届けられる手法がFAXDMです。通常のFAXと同じように電話回線を使用することから、配達員のコストは発生しません。紙媒体で情報を届けるというDMならではのFAXDMでも共通です。
また、FAXDMではコストの低さから複数回実施することも現実的になります。実施、効果検証、改良などを繰り返し着実な効果アップを狙うPDCAサイクルもより回しやすくなります。
上述したように範囲拡大が容易なFAXDM。具体的なメリットについて、より深掘りしてお伝えしましょう。
広告の範囲を拡大できれば、そのぶん新規顧客との接触機会が増えます。単純に露出が少なく販売機会を逃している商材の場合は、新規顧客と接触することで売上の増加が期待できるでしょう。
郵送DMの場合は、中身を見るまで「開封」というワンアクションが必要です。このことから、受取側によっては開封されずに捨てられてしまうことも考えられます。また、メールのDMも最初から迷惑フォルダに入ってしまうことが多く、あまり効果が期待できません。
一方、FAXDMの場合は出力されてから、少なくとも一度は印刷情報が受取側の目に留まります。一見したときのアピール力が強い内容であれば、ある程度のCVが見込めるでしょう。
FAXDMを施策として実施する場合に利用を検討していただきたいのが、外部のFAX一斉送信サービスです。
一企業がFAXDMを実施する場合、回線数の問題が最大のネックとして挙げられます。上述したようにFAXDMは大量の配信が前提であり、高速かつ確実に配信するためには多くの電話回線が必要です。一般的な企業がこの用途に足る回線数を所持するのは、あまり現実的ではありません。
FAXDM一斉送信サービスを提供している事業者は、通常の企業では保有が難しい回線集を持っています。そのため、安定かつ高速で膨大な件数のFAXを送信できます。
FAXDM事業者は高速配信以外にもさまざまなサービスを実施しています。そんななかから、代表的な例をご紹介します。
FAXDMを配信するためには企業のリストが必要です。CVを求めるうえでは、商材に応じて最適な企業でリストを形成する必要があります。FAXDM事業者は、業界・業種などさまざまな属性に応じたリストを提供するサービスを実施しています。
ノウハウがない企業とってFAXDMの原稿作成は簡単ではありません。FAXDM事業者は、効果が出やすい原稿の作成をサポートします。
FAXは必ず届くとは限りません。そもそもFAXが届いているのか把握し、届かない場合は原因を知り、必要に応じて該当企業をリストから削除します。いくつかのFAXDM事業者は送達データの集計を行っているため、こうした送達状況の管理に役立てることができます。
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現在は、Web広告を選ぶのが必ずしも正解ではありません。DMを実施したい場合は、低コストで広範囲にアプローチできるFAX一斉送信サービスの利用を検討してみましょう。
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