【三洋堂書店様】
指示徹底を実現するしくみで、「売れる」に確かな手応え

三洋堂書店

設 立   :平成24年4月

資本金   :1,000万円

代表者   :代表取締役社長 加藤 和裕  

店舗数   :88店舗 (2014年6月現在)

ホームページ:http://www.sanyodo.co.jp/

導入の背景
書籍以外の商品も取り扱っていくという「ブックバラエティストア」戦略実現のための障壁

 中部地方を中心に88店舗の書店を展開する株式会社三洋堂書店様。電子書籍など新たな書籍のスタイルが登場し、全国の書店数が減少傾向にある中で、駄菓子や玩具、旅行グッズなど書籍以外の商品も取り扱う「ブックバラエティストア」戦略を数年前から取り組んでいる。

戦略の責任者である鵜飼氏は、「多くのお客様に足を運んでいただくために、キャンペーン企画や棚作りのアドバイスなど、部署ごとに様々な指示書を店舗に送り、それを実行してもらうようにしています。しかし、この指示書自体が以前は郵送で送られていたために紙で保管されており、必要な情報をファイルの束から探す時間や紛失のリスクが店舗のストレスになっていました。そのため、それらを可能な限りなくすことができないかと考えていました。」とスタートした当初を振り返る。
同責任者の望月氏は「指示書通りにオペレーション出来ているかどうかの確認は、複数店舗を管理するブロックリーダーの役割でした。しかし、1店舗確認に30分程度、加えて移動のためのコストも加えると、毎週多くの時間とコストを費やしていました。この時間を他の業務に注力してもらいたいという思いもあり、何らかの方策を検討したのです。」と語る。

導入の効果
しくみの活用で、週1500あるオペレーションの実施率が99.5%までに上昇

 店舗matic導入後の効果として望月氏は「以前から業務ごとの仕組みはシステム化している部分もありましたが、店舗maticのように様々な仕組みが統合されているものはありませんでした。そこで2012年から一部店舗で試験的に導入して、最終的に2013年の3月に全社展開することになりました。本部もそうですが、現場の方でも店舗matic上で指示書の実施状況が一目で把握できるようになっています。」と話す。

また鵜飼氏は「現在はすべての店舗の作業数を合わせると週1500程度ありますが、実施できている率は99.5%を超えています。ブロックリーダーの30分+移動時間の時間が削減されて、個店の状況に応じた企画立案や創意工夫の時間が生まれました。」と語る。

店舗の声
リアルタイムに情報が把握でき、さらに魅力的な売り場づくり・営業機会を増やす

 店舗側でも店舗matic導入により業務効率という成果が表れている。店舗スタッフの橋本氏は「まず、店舗maticの画面に“予定している作業”という本日の作業項目を自動的に通知してくれる機能があり、業務に入る前にその日の作業内容を確認します。すでに作業が終わっていて入力待ちのものもあるため、それらを見極めながら本日行うべきものだけをピックアップします。私のいる新開橋店では3つのフロアがあるため、他のフロアの担当者との情報共有や作業内容の確認のためのフロア移動なども無くなったことで作業を中断することなく継続できるようになりました。」と業務の効率化を実感している。

今後の展望

 店舗matic導入の成果を実感し、さらなる情報共有の推進を目指す三洋堂書店様。鵜飼氏は今後の展望として「キャンペーン情報などあらかじめ計画的に示せるものは、カレンダー機能に登録して事前に通知できるようにしたいですね。他にも、例えば店舗の棚作りなどを写真に撮って、実際の仕上がりを確認したりなどする際にも活用できればと考えています。いい事例があれば他の店舗にも水平展開してもらいたいですから。いい事例が共有できれば営業機会を増やすこともできるはずです。」と語る。


売り場づくりや商品アイテムなど、書店の新たな姿として活路を見出す同社の今後に注目していきたいところだ。

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